江戸時代から約300年続く佐原の誇り高き山車行事
佐原の大祭(さわらのたいさい)
小江戸佐原の一大イベント「佐原の大祭」(ユネスコ無形文化遺産)は7月10日以降の金・土・日に行われる八坂祇園祭と、10月第2土曜日を中日とする金・土・日に行われる諏訪神社秋祭りの総称を言い、関東3大山車祭りの一つと称され、約300年の伝統を有します。
日本三大囃子「佐原囃子」の音を町中に響かせながら、小江戸と呼ばれる町並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)の中を家々の軒先をかすめながら進むさまは、江戸時代の情景を彷彿とさせます。
自慢の山車は、総欅造りの本体に関東彫りの重厚な彫刻が飾り付けられ、上部には江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ5mにも及ぶ大人形などが飾られています。
平成16年には、「佐原の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に指定、平成28年には、佐原の山車行事を含む「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
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日本三大囃子 佐原囃子
演奏される佐原囃子は、情緒的で独特な祭り囃子です。佐原では、このお囃子を「下座」と呼び、笛・大皮・小鼓・大太鼓・小太鼓・すり鉦を用いて演奏する光景は、まさに和楽器のオーケストラです。
曲目も40曲以上あり、ゆっくりとした山車の動きに合わせて作曲された 段もの(稲妻、巣籠り、さらし等)、山車の出発など儀式的に奏される 役物(砂切、馬鹿囃子、はな三番叟)、民謡や各時代のはやり歌、テンポの速い曲などの 端物(おやまか、猫じゃ、佐原音頭、佐原小唄等)など、山車が曳き回される道の雰囲気に合わせて演奏されます。そういった点でも他の囃子には類例がありません。
曲目も40曲以上あり、ゆっくりとした山車の動きに合わせて作曲された 段もの(稲妻、巣籠り、さらし等)、山車の出発など儀式的に奏される 役物(砂切、馬鹿囃子、はな三番叟)、民謡や各時代のはやり歌、テンポの速い曲などの 端物(おやまか、猫じゃ、佐原音頭、佐原小唄等)など、山車が曳き回される道の雰囲気に合わせて演奏されます。そういった点でも他の囃子には類例がありません。

日本最大級の大人人形が飾られた豪華絢爛な山車の曳き回し
佐原の山車の大きな特徴として、5mを超える人形が山車の最上部に飾り付けられている点が挙げられます。 江戸時代の名工がつくりあげた大人形と重厚な彫刻を施された山車が、曲曳き
「のの字回し」によって廻る様は正に圧巻です。夕刻になると提灯には明かりが灯され、より一層の風情を増した小江戸の景観には一見の価値があります。